転職後の就労条件、確認するポイント

長い転職活動もようやく実を結んで、やっと就職先が決まった!と一息つく前に、まずは就職先の就労条件のチェックをしましょう。就労条件とは、あなたが転職した勤め先で、どのような部署でどのような業務を行うかや、その他仕事のこまごまとした決まりが書かれているものです。転職が決まることは嬉しいですが、就労条件の確認を怠っていると、いざ会社に行ったときに思わぬトラブルになってしまうかもしれません。

就労条件と言うのは、会社側から従業員などに対して提示されることが法律によって義務付けられています。そのため、就労条件を確認するためにはまず会社側から、書面で貰わなければなりません。一番最初に確認すべきなのは、職種や配属される部署、勤務地と言った部分です。自分が希望していた部署ではなく、まったく別の部署になっていた、というトラブルも有り得ます。そのため、自分が希望していた条件などが全て満たされているかをチェックしてみましょう。

しかし、この就労条件の書面、提示自体は会社の義務なのですが、書式が定められていないという問題があります。そのため、最低限の労働条件や業務内容だけを書いて、実際に知りたい情報が載っていないということも珍しくありません。そんなときは、企業側に知りたい内容を書き出して、メールでたずねましょう。そしてメールの返信は企業側から必ずしてもらい、しっかりと保存しておきます。もしも、転職後に就労条件が現実とは違った、となったときにメールを証拠として残しておけば、トラブルの際に有効となります。

また、就労条件でチェックしておきたいのが試用期間の有無です。試用期間というのは、能力や勤務態度が会社にふさわしいかどうかをチェックする期間であり、それに応じて給料の額が安くなっています。もしも、この試用期間中に会社があなたの能力や勤務態度が会社にふさわしくないと判断すれば、せっかく就職した会社でもクビになってしまう可能性があります。また、試用期間中は給料の支給が安く済むので、この期間を長く設けようとする会社なども残念ながら存在します。

さらに就労条件では、会社に通うための交通費の支給などのチェックや福利厚生の有無なども確認できます。就労条件ではこういった様々な事項を確認することができるので、新しい職場でトラブルなく、気持ちよく過ごすためにもあらかじめのチェックが大切になってきます。